>>ハーブやアロマセラピー<<
アロマテラピーAromatherapyは「芳香療法」と訳します。
改定：2013/08/06
- ハーブ療法は6万年前のネアンデルタール人にさかのぼる。
- これまでの医薬品の4分の1以上は、ハーブに由来する。
- （例：アスピリンは柳に由来）
●西洋フキ（バターバー）
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- フキ科のハーブで、ドイツでは医薬品として使用されているハーブです。
- 西洋フキの根から抽出したペタシンという成分には鼻詰まりを緩和する作用があります。
- ぺタシンとイソペタシンには、脳内の血管の調子を整え、抗ケイレン作用、抗炎症作用があります。
- これらの作用により片頭痛を抑える効果があるといわれております。
- 西洋フキ（バターバー）から作られたサプリメント「ペタドレックス」が、片頭痛に有効という二重盲検のデータがあります。
⇒http://www.domo.co.jp/pdf/02_Int_Journal.pdf - ▲top
- エンザイマティック セラピー （Enzymatic Therapy）社のペタドレックスは、バターバー（西洋フキ）を原料としています。
- ペタドレックスは、バターバーの主成分であるペタシンを15%含有しています。
- バターバーは、安全な花粉症対策に、片頭痛予防に用いられています。ドイツでは医薬品に認定されています。
- Neurologyという権威の高い雑誌にPetasites hybridus根（西洋フキ・バターバー）が片頭痛に予防的効果があるという論文がでていました。
- R. B. Lipton, et al.(Neurology 2004 63: 2202-2003) 原題: Petasites
hybridus root (butterbur) is an effective preventive treatment for migraine
- Petasitesエキス75mg bid、Petasitesエキス50mg bid 、プラセボの三群比較。
- 4ヵ月治療。片頭痛発作頻度の減少をもって評価する。
- 結果
片頭痛発作頻度減少
75 mg bid 48%(p = 0.0012 vs placebo)
50 mg bid 36%(p = 0.127 vs placebo)
プラセボ 26% - 発作半減率
75 mg bid 68% (p < 0.05).
プラセボ 49%
1、2、3ヵ月においても「75mg」は有意だった。 - 結論
Petasitesエキス75 mg bidは、片頭痛予防療法として有用(片頭痛頻度を半減させる)。
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- ハーブの一種、西洋フキ(バターバー)が片頭の発作頻度を半減させるという最新の研究報告がありました(2005/01/06)。
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ナツシロギク（夏白菊、Feverfew）
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ナツシロギク：Tanacetum parthenium
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●補足
- 血管の収縮反応抑制作用がある。
- それにより片頭痛、炎症による関節痛を緩和する。
- ほかの治療が無効だった片頭痛患者が、ナツシロギクの長期服用によって多数改善している。
- 二重盲検臨床試験では、
1日50ミリグラムのナツシロギク・カプセルを服用した17人片頭痛に、著効 - 60人の患者を対象にした、ランダム割付偽薬との二重盲検交差試験でも、同じ効果が確認された。
- 二重盲検臨床試験では、
- めまい、耳鳴、リウマチ性関節炎、月経痛・月経不順などにも有効
- 禁忌:、妊娠中の女性。子宮の活動を刺激する作用があるため
- 作用:血小板のセロトニン放出と多形核白血球の顆粒放出（学長注:サイトカインのこと？）を抑制する。
- 血小板のセロトニン放出抑制は片頭痛を予防する。
- 白血球の放出抑制作用は、慢性関節リウマチを軽減する。
プロスタグランジンの生合成と血小板の凝集を抑制する作用は、慢性関節リウマチに有用。 - ナツシロギクの作用機能は、細胞のホスホリパーゼを抑制する。
- ナツシロギクの主要成分はパルテノライドと４種の副次成分を構成するセスキペルテン・ラクトンにはαメチレン・プチロラクトンが含まれている。
- それらが血小板凝集抑制作用を有することが判明している。
- 出典 Formulas For Healing Living-Francis Brinker, N.D.-Ecletic Medical Publications。ノラ・コーポレイションのハーブ資料をもとに構成しました。
- Vogler BK, Pittler MH, Ernst E. Feverfew as a preventive treatment for migraine: a
systematic review. Cephalalgia 1998;18:704-8によると「.ハーブは片頭痛に有効とされる。５つの二重盲検を検証。
大半は有効としている。しかし効果は確実とは結論しがたい」 - ▲top
●ナツシロギク（Tanacetum parthenium）の片頭痛に対する効果
- ひなぎく（Asteraceae）の一種で、背の低い、藪状に茂る多年草で、野原や道端に生育する。花は7月から10月に咲く。
- 葉は医学用に供せられる。
- ギリシア時代から生理時の痙攣や炎症や腫れの治療薬として知られている。
- イギリスの薬草医により発熱や関節炎の治療のときに鎮痛剤として広く用いられた。
- ナツシロギクはカナダ政府とイギリス政府によって片頭痛に有効と認められた。
それを受けて過去2世紀にわたって、再び盛んに使用された。 - 活性成分：
有効成分はparthenolideで、葉に含まれる。
含まれるparthenoideの量にばらつきがみられることである。
この物質が含まれていない製品もある
カナダ厚生省は0.2%のparthenolideを含んでいなくてはならないとしている。 - 作用機序：
parthenolideは血小板の凝集を抑制する。
ヒスタミンの放出を抑制する。
血小板からのセロトニンの放出も抑える
これにより片頭痛の痛みの強度、持続時間、そして頻度を減らし、血管の緊張度を改善させる。 - 臨床応用
- 研究１
対象：まえまえからナツシロギクを服用していた患者17例
ナツシロギク（1日あたり50mg）／プラセボ
6ヵ月以上
ナツシロギク群は片頭痛の持続的緩解を経験、プラセボ群は頭痛が三倍に増悪。 - 研究２
72例の片頭痛患者を対象、４ヵ月間の治療
1日82mgのナツシロギクかプラセボを投与された。
ナツシロギク群は片頭痛の頻度と痛みの強さがが軽減した。嘔吐と視覚障害を軽減した。
- 研究１
- 副作用：軽微（主として軽い消化器症状とイライラ）
- 推奨用量： 片頭痛の予防にはparthenolide換算１日最低250mcg
- 以上はミグラリーブのホームページより
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- ■阪大発サプリメント 古来の薬用ハーブを活用
- 2007年08月29日
- ナツシロギクは古くから片頭痛や発熱に効くとして欧米で愛用されてきたハーブの一種。
- その主成分パルテノライドはがんの転移やリウマチの発症を抑える働きがある。
- がん転移を促す「ＮＦ―ｋＢ」というたんぱく質と結びついてその働きを抑え、転移を妨げている。
- さらにリウマチを引き起こす要因である関節の軟骨破壊にも「ＮＦ―ｋＢ」が大きくかかわっており、パルテノライドが炎症を抑える。
- 大阪医学部の研究グループと医療用具開発ベンチャーが共同開発した健康補助食品「パルテノン」は2006年12月から市販されている。
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●サルオガセ
- （usneaceae、地衣類）は甘酸っぱい独特のにおいを放っている。
これを枕のそば殻の代わりに詰めるとリラックス効果をもたらすとして、ふるくから利用されている。
（河出夢新書「植物は考える」182ページ） - ▲top
●青りんごの香りが片頭痛を緩和
- 米国頭痛学会でA. Hirshは「青りんごの香りは片頭痛を緩和する」と報告した。
- この効果は、青りんごの香りの沈静効果、筋弛緩作用、気分変調によると推定された。
- 青りんごは閉所恐怖症、不安を解消する作用もあるという。
- 出典：Medical Tribune 30:42,1977
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●頭痛によいハーブ
- 片頭痛に
ペパーミント 血管収縮
フィーバフュー 鎮痛効果（ナツシロギク） - 緊張型頭痛に
カモマイル 鎮痛効果
ラベンター 緊張緩和 - 98.10.4放映「あるある大事典」より
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●乳香
- 乳香（英名：フランキンセンスfrankincense）は独特の芳香を持ちます。
- 東方の三賢人が生誕したキリストにプレゼントしたのは黄金と乳香、それに没薬です。
- 乳香は、中近東に生育するカンラン科の樹木から滲み出る樹脂から得られます。
- 乳香は、頭痛や生理痛に有効とされます。
- ヒルデガルト・フォン・ビンゲンも頭痛の際に乳香をこめかみに置き、布で固定して眠る方法を勧めています。
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●文献
- 川端一永:アロマテラピーの臨床応用。医学のあゆみ、192（9）:909-914,2000
- ナツシロギク文献
- Brown D, Gabv A, Reichert R. Clinical Applications of Natural Medicine-Migraine.
NPRC Condition-Specific Monograph Series, 1997. - Feverfew. Lawrence Review of Natural Products, September 1994.
- Awang DVC. Herbal medicine, feverfew. Canadian Pharm 1 1989; 122:266-70.
- Heptinstall S, Awang DVC, Dawson BA, et al. Parthenolide content and bioactivity of feverfew (Tanacetum partheiiium). Estima-tion of commercial and authenticated fever-few products. I Phartn Pharmacol 1992; 44: 391-5.
- Pugh Wj, Sambo K. Prostaglandin synthetase inhibitors in feverfew. I Pharm Pharmacol 1988; 40:743-5.
- Heptinstall S, White A, Williamson L, Mitchell JRA. Extracts of feverfew inhibit granule secretion in blood platelets and polymophonuclear leukocytes. Lancet 1985; i:1071-4.
- Makheia AN, Bailey JM. A platelet phospholipase inhibitor from the medicinal herb feverfew (Tanacetum parthenium). Prostagland Leukotrienes Med 1982; 8:653-60.
- Sumner H, Salan U, Knight DW, Hoult JRS.Inhibition of 5-lipoxygenase and cyclo-oxy-genase in leukocytes by feverfew. Biochem Phannacol 1992; 43:2313-20.
- Johnson ES, Kadam NP, Hylands DM, Hylands Pj. Efficacy of feverfew as prophy-lactic treatment of migraine. British Med 1 1985; 291:569-73.
- Murphy Jj, Heptinstall S, Mitchell JRA Randomized double-blind placebo-controlle( trial of feverfew in migraine prevention. Lancet 1988; ii:189-92.
- 片頭痛に使われる草根木皮-feverfew、片頭痛エッセンス、p139
- V Pfaffenrath, et al. The efficacy and safety of Tanacetum parthenium
(feverfew) in migraine prophylaxisa double-blind, multicentre, randomized
placebo-controlled dose-response study. Cephalalgia 2002;22(7):523
⇒ナツシロギクの二重盲検試験 平均発作頻度は、につき4.7±1.7発作から2.7±1.6（P<0.001）まで減少した。 - 医学のあゆみ 2003;204(8)、メディカル・アロマテラピー特集
- 二重盲検でナツシロギク有効性証明(RCT)
1. Diener H, Pfaffenrath V, Schnitker J, Friede M, Henneicke-von Zepelin HH. Efficacy and safety of 6.25 mg t.i.d. feverfew CO-extract (MIG-99) in migraine prevention - a randomized, double-blind, multicentre, placebo-controlled study. Cephalalgia 2005;25:1031-1041.
- Brown D, Gabv A, Reichert R. Clinical Applications of Natural Medicine-Migraine.
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