セデスによる薬物乱用頭痛の例と離脱例
●セデスによる薬物乱用頭痛
- セデスG（以下セデス）は病院で処方される鎮痛薬です。
市販のセデスとはすこし成分が異なります。 - セデスはピリン系の鎮痛薬で、ほかの鎮痛薬とはいささか働きが違います。
- セデスには、カフェインとアプロナール（プロピルアリルアセチル尿素）という鎮静薬も入っています。
- この組合せが独特の効果を顕わします。
片頭痛のモヤモヤがスカッと晴れるのです。 - セデスは月数回服む分には、とても切れ味のよい薬ですが、それがアダになり、
やがて頻回のむようになってきます。 - するとだんだん有効時間が短縮し、効きが悪くなってきます。
- 「ほかの消炎鎮痛薬はまったく効かない」というのがセデス中毒の特徴です。
- セデスと縁を切るのは、とてもつらいのですが、
１〜２週間すると「雲間から日がさすように」頭痛が楽になってきます。 - 今まで効かなかった消炎鎮痛薬が効くようになってきます。
- なお、セデスGおよびその類似薬は腎毒性のために2001年に製造中止となりました。
●薬物乱用頭痛からの離脱成功例
頭痛相談に寄せられた薬物乱用頭痛の離脱成功例から。> 女 28歳 薬断ちに成功しました。その感謝と報告です。
- ２０年前から、ほぼ毎日、後頭部にズキズキタイプと重苦しいタイプの頭痛があります。
- はきけや肩こり、憂うつ感、だるさも伴います。
- 中学生の頃から鎮痛薬で頭痛をおさえていましたが、
２３才でセデスＧに切り替えました。 - 頭痛は一年程前からますますひどくなり、
週末などを除けば、このところずっと朝から頭痛に悩まされています。 - セデスが手放せなく、薬の効いている時間以外は頭痛がするという生活でした。
- 効く時間も短くなってきたようで、頭痛の程度もとてもひどくなってきました。
- そういうときに薬剤誘発の頭痛があるということを知り、
とりあえず一週間薬をのむのをやめてみようと思い、頑張りました。 - 毎日、とても辛かったです。
- 頭痛のひどいときに吐き気はしても、実際に吐くことは殆どないのに
４日目の夜は吐いてしまいました。 - ８日目、９日目ぐらいから頭痛のことを忘れる生活ができるようになりました。
- セデスＧを止めてから今、ひと月ぐらいた経とうとしています。
- 頭痛信号はときたま出ます。
- 前はそこからひどい頭痛に行くのを恐れて薬をのんでいましたが、
今は我慢できるようになりました。 - そしてその信号から実際に頭痛になる数もグンと減ったように思います。
